人材不足が深刻で業務的にも疲弊しやすい介護現場は、殺伐とした雰囲気の場所も少なくありません。そんな中で、介護現場で働く派遣社員の多くが、職場の人間関係の悩みを抱えています。派遣先でよくあるのが、パワハラ・モラハラといったトラブルです。ベストかつ早急な解決方法は、もちろん職場を辞めることです。しかし、中には色々な事情があって辞めることができない人もいるでしょう。そこで今回は、やむなく仕事を続ける場合に気を付けたいNG行動を紹介したいと思います。まずパワハラ、モラハラにあったときにやめたい行動が、「無理に相手の機嫌を取ること」です。機嫌が悪いのはその人の問題であり、感情のコントロールができないのは本人の課題です。誰かをそのはけ口にするのは、人として失礼かつ迷惑な行為であり、周囲が気を遣う課題ではありません。パワハラ、モラハラをする人は、自分の気分だけで理不尽な理由をでっち上げ、誰かを攻撃してきます。機嫌の悪い人は放置し、なるべく関わらずに相手にしないのがベターです。次にNGなのが、「相手に媚びること」です。媚びると、パワハラ、モラハラをする人は、あなたが何をしても仕返しをしない、弱い存在だと見下してきます。攻撃されやすい人の多くは、人に当たらないやさしい人ですが、なんでも自分のせいにしがちな傾向にあります。「自分のせいで相手を怒らせてしまっている」と無意識のうちに媚びるような態度を取りがちです。そうすると、パワハラ、モラハラの当事者は、ますます攻撃しやすい存在として認識してきます。感情に振り回されることに対し、自分を守ろうとする確固たる態度を見せて、線を引いておくことが大事です。加えてNG行動として挙げたいのが、「過剰に反応すること」です。コミュニケーションは相手の言葉に対し、反応することで成り立ちます。パワハラ、モラハラ相手の身勝手な感情的な行動に、過剰に反応しなければ、相手は徐々に感情の発散しがいを感じなくなるものです。ただし、急に無視をすると相手が逆上して逆効果になるので、徐々に反応を減らしていきましょう。たとえば理不尽に怒鳴られた場合、必死にぺこぺこ謝るのではなく、「はい」「すみません」と、淡々とした態度で返し、そのような態度を貫くことが大事です。