派遣社員のいじめは、介護を受ける側と同僚からの2つの側面があります。介護を受ける側は、派遣というレッテルを逆手にとって過剰なサービスの要求を行い、対応しなければ本社などの上の階層に連絡し、派遣社員の評価をおとすことで嫌な思いをさせられるようです。具体的には、契約外の仕事内容の要求で掃除や食事の準備をさせたり買い物に行かせたりなどのようです。また、介護の仕方が悪く介助を受けている最中に「痛い」、「苦しい」と必要以上にいう場合もあるようです。ほかにも時間が終わっても、ついでの作業を要求したりといった内容があるようです。次に同僚からの場合は、夜勤や残業などの勤務シフトを集中させたり、「汚い」、「キツイ」、「危険」の3Kといわれる業務を集中させて負荷をかけすぎることがあるようです。具体的には、残業を依頼する一方で、仕事の要領が悪いことや失敗による手間を理由に、残業代を減らされるサービス残業の実態があるようです。おむつ交換では、シンプルな通常作業である一方で、軟便や体の不自由な高齢者など、時間がかかる要介護者の作業ばかりさせるケースがあるようです。 こうしたいじめにあわないためには、派遣社員の主張が言いやすい職場であるかどうかの確認が必要となります。具体的には、話し合いの場が持たれているかということを実際の職場体験や同じ派遣社員からのヒアリングをすることがポイントとなります。残業代についても、きちんと満額が支払われているかの確認が重要です。